つるむらさきの効能と簡単薬膳レシピ|納豆やキムチ、オクラとの相性抜群!
最近よく見かけるようになった夏野菜・つるむらさき。栄養価が高く、青菜が少なくなる夏場に嬉しい食材です。
一方で「つるむらさきの食べ方がよくわからない」という声もよく聞きます。
そこで、今回の記事ではつるむらさきの効能と、簡単でおいしい食べ方・レシピを紹介しますね。
〇この記事を書いた人...…薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

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つるむらさきの薬膳的効能と栄養成分

薬膳では、つるむらさきには身体の熱を冷ます働きや、血の流れを良くする働きがあります。
また、独特の粘り気があることから、便秘予防や美肌ケアなどに使われることも。
ただし、身体を冷やす作用があるので、冷えやすい体質の方は、食べ方や食べ過ぎには注意しましょう。
つるむらさきの栄養としては、βカロテンやビタミンC、ビタミンE、鉄分、葉酸、カルシウム、マグネシウムなど多く含有しています。
つるむらさきのカルシウムの含有量は「ほうれん草の3倍」ともいわれ、その栄養価の高さが注目を集めています。
つるむらさきの下処理方法|下ゆでしてアク抜きをしよう
つるむらさきはアクが強く、山菜にも似た「えぐみ」を感じることがあります。
まず下ゆでしてアク抜きをしてから、料理に使うようにしましょう。

たっぷり沸かしたお湯につるむらさきを入れて、30秒から1分程度ゆでます(ゆで時間が長いと食感が悪くなるので注意!)。
ゆでたら冷水にとって、水気をしぼります。
その後にツルムラサキを刻むと、モロヘイヤのような粘り気が出ます。太い茎の部分もやわらかいので、丸ごと全て食べられます。
つるむらさきの簡単な食べ方・レシピ|納豆やキムチ、オクラなどと相性抜群!
下ゆで後のつるむらさきは、ポン酢やごま和えなどでおいしく食べられます。
ちなみに、我が家で気に入っているのは、「つるむらさき×納豆」の組み合わせ。ネバネバ食材を組み合わせは、夏の暑さで疲れた胃腸にもやさしく、お腹の調子も整います!
つるむらさきと納豆の和えもの

したゆでしたツルムラサキと納豆にポン酢を加えて、さっと混ぜればできあがり。お好みでごま油やアマニ油などをかけるのもおいしいです。
*分量の目安は、ツルムラサキ1袋に対して納豆1パック(35~40g)です。
キムチやオクラ、ごまを加えてもおいしい!

「つるむらさきと納豆の和えもの」に飽きたら、キムチやオクラ、すりごまを加えてアレンジするのもおすすめ。
豆腐や麺類の上に乗せて食べてもおいしいですよ!
またポン酢だけでなく「塩+レモン汁」「味噌」など味付けを変えると、一味違った味わいが楽しめます。
栄養豊富な夏野菜・つるむらさきをおいしく食べて健やかに過ごそう

夏に旬を迎えるつるむらさきには、身体の熱を取り、血を巡らせる働きが期待できます。ビタミンやミネラルも豊富に含まれていて、葉物野菜が少なくなる夏場に貴重な存在です。
さっと下ゆですれば、さまざまな料理に活用できるのも大きな魅力ですね。今回ご紹介した「つるむらさきと納豆の和えもの」もぜひ参考にしてみてください。
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旬の野菜には、その時に必要な栄養がぎゅっと詰まっています。
つるむらさきをおいしく食べて、身体の内側から健やかに過ごせますように。