米粉で作る「韓国かぼちゃ粥」のレシピ|風邪予防や離乳食にも

肌寒くなって、風邪なども流行する季節です。こんな時こそ、身体の内側から免疫力を高めて、風邪予防をしていきたいですね。

今回ご紹介するのは、以前韓国で食べて大好きになった、韓国のかぼちゃ粥(ホバクジュ)。甘くてトロトロの仕上がりで、おやつにもなる一品です。

今回の記事ではかぼちゃ粥の効能と、米粉で作るかぼちゃ粥のレシピを紹介しますね(ミキサー無しでの作り方もお伝えします)。

〇この記事を書いた人...…薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

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韓国かぼちゃ粥の薬膳的効能と栄養成分

薬膳ではかぼちゃは「気を補う」働きがあり、身体を温めて疲労回復に役立つ食材といわれています。

また、かぼちゃにはβカロテンをはじめ、ビタミンCやビタミンE、カリウムなどのさまざまな栄養が含まれています。

古くから「冬至にぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれていますが、薬膳の効能や栄養の面からみても、とても理にかなっているといえそうです。

韓国かぼちゃ粥は、かぼちゃをたっぷり使っています。子どもにも食べやすい味で、家族の風邪予防にもぴったりです。

韓国のかぼちゃ粥、現地ではいつ食べる?

韓国のかぼちゃ粥は、現地では「ホバクジュ」「ホバクチュク」と呼ばれています。

なめらかな舌触りで素朴な甘味があるかぼちゃ粥は、現地でも人気があるお粥のひとつ。

飲食店などでは食事としてだけでなく、デザートに登場することもあります。産後や病後の回復期などにもよく食べられているそうです。

米粉で作る「韓国かぼちゃ粥」のレシピ

韓国のかぼちゃ粥には、ツブツブ感があるものから滑らかなペースト状になったものまで、いろいろなタイプがあります。

材料についても、お米を使ったものや、米粉や白玉粉を使うものなどさまざまです。

ここでは、気軽に作れるように、米粉を使った韓国かぼちゃ粥のレシピを紹介しますね。

<材料> 2~3人分

  • かぼちゃ……1/4個
  • 水……2カップ(400ml)
  • 米粉……大さじ2
  • はちみつ……大さじ1(てんさい糖などでもOK)
  • 塩……ふたつまみ(小さじ1/4程度)
  • クコの実や松の実など(お好みで)……適量

<作り方>

1.かぼちゃは種とワタを取り、一口サイズに切る。鍋にかぼちゃと少量の水を入れて、柔らかくなるまで蒸し煮にする(5~10分程度)。

*皮の近くにβカロテンなどの栄養が多く含まれているので、今回は皮も一緒に使いました。きれいな橙色に仕上げたい場合は皮を剥いてください。

2.1に水と米粉、塩、はちみつを加えたら、ミキサーやブレンダーなどでなめらかになるまで攪拌(かくはん)する。

*非加熱のはちみつ(生はちみつ)を使う場合は、はちみつの効能を活かすため、仕上げ(火を止める直前)に加えるようにしてください。

3.鍋を火にかけて、木べらなどで混ぜながら温めて、好みのトロミになればOK(アクが出てきたらその都度取る)。

*米粉がダマになる場合がありますが、モチモチした食感も逆においしかったりします。あまり気にしなくても大丈夫。

↑ 仕上げに、お好みでクコの実や松の実を添えればできあがり。

ミキサーなしで簡単に作る方法

かぼちゃ粥はミキサーを使わずに、手軽に作ることもできます。作り方の「2」の工程で、マッシャーやフォークの背などを使って潰すようにしましょう。

韓国かぼちゃ粥は離乳食にもおすすめ

韓国のかぼちゃ粥は、なめらかなペースト状になっているので、離乳食にもおすすめです。離乳食の進み具合によって、塩を入れるかどうかを判断してください。

1歳未満の子どもにははちみつはNGです。はちみつを使わずに作って、かぼちゃ本来の味を楽しむようにしましょう。

韓国かぼちゃ粥で身体を温めて健やかに過ごそう

韓国の伝統的なお粥「かぼちゃ粥」には、気を補う作用や身体を温める作用があり、風邪予防にもおすすめです。

米粉を使えば簡単に作れるので、忙しい人にもおすすめです。

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かぼちゃを見つけたら、ぜひかぼちゃ粥を作ってみてくださいね。旬の食材・かぼちゃをおいしく食べて、身体の内側から健やかに過ごせますように。