春の味覚!イタドリのジャムの作り方・レシピ
春の野山に自生する「イタドリ」という山菜をご存知でしょうか。
独特の酸味があるイタドリは、一般的には「塩漬け」など料理に使うことが多いですが、実はジャムにするのにもおすすめです。
そこで今回は、イタドリの下処理方法と、イタドリを使ったジャムの作り方・レシピを紹介します。
自然の恵みで保存食を作って、春の味覚を楽しんでみませんか。
〇この記事を書いた人...…薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

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イタドリとは|栄養成分と薬膳的効能

イタドリは、タデ科の多年草。日本各地の山や道端に自生し、春には若い茎の部分を山菜として食べることができます。
少し変わった名前のイタドリ。名前の由来には「痛みを取る」という説があり、古くから民間薬としても使われてきました。
薬膳的には、イタドリには以下のような効能があるとされています。
- 利尿作用(水分代謝を促す)
- 抗炎症作用(腫れや痛みを和らげる)
- 整腸作用(腸内の老廃物を排出)
栄養成分としては、ビタミンCやカリウム、食物繊維、ポリフェノールの一種である「レスベラトロール」が含まれています。
特に抗酸化作用が注目されていて、美容やエイジングケアを意識する方にもおすすめの山菜です。
イタドリの下処理方法|酸味の抜き方、生で食べられる?

イタドリはそのままだと非常に酸味が強いため、料理やジャムにするには適切な下処理が欠かせません。
ここでは、下茹でやアク抜きなどの方法をご紹介します。
イタドリの下処理方法

収穫したイタドリは、まず表皮の筋を取り除きます。特に、大きく育ったものは、筋が固く残るため、しっかりと取り除くようにしましょう。

その後、熱湯でさっと茹でて(色止め&あく抜き)、水に数時間~ひと晩さらします。少し味をみて、酸味が適度に抜けていればOKです。
イタドリは生食できる?
イタドリを生でかじると、レモンのような強い酸味があります。シュウ酸が多く含まれているため、基本的には加熱して食べるのが安全です。
下茹でや加熱調理を行うことで、シュウ酸の含有量も軽減できます。
イタドリのジャムの作り方・レシピ|ルバーブのような絶品ジャム
下処理したイタドリは、ジャムにすると甘味と酸味の絶妙なバランスが楽しめます。
パンやヨーグルトはもちろん、お肉やお魚料理のソース代わりにも使えます。
材料(作りやすい分量)
- 下処理済みのイタドリ…200g
- てんさい糖…100g(イタドリの重量の半分、お好みで調整)*すぐに食べ切る場合は減らしてもOK
- レモン果汁…大さじ1
- 水(必要に応じて/なくてもOK)…大さじ2〜3
作り方
1.下処理済みのイタドリを細かく刻む(繊維に沿ってカットすると食感がよくなります)。
2.鍋にイタドリ、砂糖を入れて、水分が出てくるまで待つ。(水分が少なければ少量の水を加えて)弱火で煮る。

3.アクが出てきたら取り除きながら、15〜20分ほどコトコト煮詰める。
4.とろみが出てきたらレモン果汁を加え、さらに5分煮て完成(冷めたら、フードプロセッサーなどでペースト状に粉砕してもOK)。
5.清潔な瓶に詰めて保存する(冷蔵保存で1~2週間はおいしく食べられます)。

イタドリジャムは「ルバーブジャム」にもよく似ている
イタドリジャムは、フランスでは定番の「ルバーブジャム」にもよく似ています。
というのも、イタドリもルバーブも同じタデ科の多年草です。ジャムに加工したときの味がそっくりなのも、納得ですね!
イタドリがたくさん手に入ったら、ルバーブのレシピを参考にして、いろんな料理を作るのも面白いかもしれません。
旬のイタドリでおいしいジャムを作って楽しもう
自然の中で見つけたイタドリが、手をかけておいしいジャムになったときの喜びは格別です。
イタドリなど旬の食材と向き合う時間は、“心身の癒し”にもなります。
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春の味覚・イタドリが手に入ったら、ジャム作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
自然の恵みを上手に取り入れて、健やかに過ごせますように。