HSPを薬膳でケア|繊細な心身をやさしく整える食事のヒント
「音やにおいに敏感すぎて疲れてしまう」「人混みに行くとぐったりする」「人の感情に影響されて気分が沈んでしまう」。
最近、こうしたお悩みを抱えた方からの食事相談が増えています。
みなさんに共通するのが「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という気質に似た特徴を持っていること。
HSPにはいろんな対応策がありますが、食事でできることも少なからずあります。
今回は、国際薬膳師11年目の私が、HSPを薬膳でケアするたえのヒントをお伝えします。

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HSPとは|敏感すぎて疲れやすいタイプ
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、繊細で感受性が強く、五感や人の気持ちに敏感に反応しやすい人を指します。
日本では「5人に1人」がHSPの気質を持っているともいわれています。

HSPの特徴
HSPの気質を持つ人は、一般的に以下のような特徴があります。
- 大きな音や強い光に疲れてしまう
- 人の表情や声色に過敏に反応する
- 集団の中で消耗しやすい
- 感情の揺れが激しく、落ち込みやすい
- 疲れが抜けにくく、眠りが浅い
医学的な「病気」ではありませんが、体調の乱れやストレスの影響を受けやすい傾向があります。
HSPの気質を持つ人はそうでない人に比べて、「生きづらさ」を感じたり、うつ状態になりやすいともいわれています。
そこで、生活習慣や食事など、身近なセルフケアがとても大切になります。
HSPを薬膳でケアするヒント|食べ物で心身を整える
HSPは繊細で疲れやすい人が多く、薬膳では「気(エネルギー)」の不足や、ストレスによる気の巡りの悪さが関係していると考えます。
【疲れやすい方へ】エネルギー(気)を補う食べものを
なんだかいつも疲れている、やる気が出ない、朝がつらい…。そんな方は、体のエネルギー(気)が不足しているのかもしれません。
ポイントは、元気をつくる「土台」を整えること。
おすすめの食材
・山芋、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ
・お米・雑穀、大豆製品
・鶏肉、白身魚など消化によい肉類・魚類
こんなメニューがおすすめ
・雑穀入りのおかゆ
・かぼちゃと鶏肉の煮もの
・山芋のとろろスープ

【ストレスが強い方へ】気の巡りをよくしてモヤモヤ解消
気分がすっきりしない、なんとなくイライラする、胸がつかえるような感じがする。
こうした状態は、体内をめぐるエネルギー(気)がうまく流れていないサインかもしれません。
香りや味で「気の巡り」を促すことが、ストレス対策になります。
おすすめの食材
・しそ、みょうが、たまねぎ、ねぎ
・柑橘類(ゆず、みかん、レモンなど)
・そば、セロリ、香菜(パクチー)
こんなメニューがおすすめ
・刻んだしそやねぎをのせた湯豆腐
・柑橘入りのハーブティー
・たまねぎとそばの温かいスープ

薬膳の考え方を取り入れて、HSPと上手に付き合っていこう
HSPの方にとって、日常の些細なことがストレスや疲労の原因になることがあります。
でも、ここで大切なのは、敏感さは「弱さ」ではなく「感受性の豊かさ」でもあるということ。
薬膳の知恵を取り入れながら、心身の声に耳を傾けていくことで、敏感な自分とうまく付き合う方法が見えてくるケースも多いです。
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最近、HSPに似た症状をお持ちの方からのご相談が増えていることからも、「繊細さ」と「食」の関係性への注目が高まっていることを感じています。
最後になりましたが、あなたの毎日に、少しでも穏やかな時間が増えることを心から願っています。

