マタタビ酒の作り方|薬膳酒の味・効果は?季節の手しごとで食養生
春に山菜を採りに出かけたとき、マタタビの葉を食べました。「猫にマタタビ」で知られる、あのマタタビです。
これが思いのほかおいしくて、「マタタビって、こんなふうに食べられるんだ」と印象に残っていました。
そして季節が進み、マタタビの実が旬を迎える8月下旬~10月頃。
今回はマタタビの実を使って、薬膳酒でもあるマタタビ酒の仕込みをしました。
この記事では、マタタビ酒の作り方や味・効果とともに、季節の手しごとの魅力についてお伝えします。
〇この記事を書いた人...…養生ごはん研究家(薬膳とおばあちゃんの知恵) 松橋かなこ

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マタタビ酒とは?「猫にマタタビ」の実を使った薬膳酒

マタタビという名前は聞いたことがあっても、実際にどんな素材なのか知らないという人は意外と多いかもしれません。
ここではマタタビやマタタビ酒とはどんなものなのかについて、簡単にご紹介します。
猫が好きなマタタビは、どんな植物?
「猫にマタタビ」という言葉があるくらい、猫との関係でよく知られているマタタビ。
ですが実は、人にとってもマタタビは昔から身近な植物のひとつでした。
マタタビは日本各地の山野に自生する、つる性の植物です。春から夏にかけて葉が茂り、夏から秋にかけて実をつけます。
マタタビには「虫えい果」もある
マタタビの実には、普通の果実とは少し違った「虫えい果(ちゅうえいか)」と呼ばれるものがあります。
これは、マタタビの実に小さな昆虫が寄生することで、通常とは違った形になったもの。見た目は、表面がごつごつとしていて、普通の実とは少し違います。
この虫えい果は生薬名「木天蓼(もくてんりょう)」と呼ばれ、通常の果実よりも薬効が高いともいわれています。

マタタビには乾燥させたものもある
マタタビは、生の実だけでなく、乾燥させたものもあります。
乾燥したものであれば、通年入手することができて気軽に利用できます。
マタタビ酒の味は?
では、マタタビ酒はどんな味なのでしょう?
一般的には、マタタビならではの独特の香りや、少しクセのある味わいがあるといわれています。
今回仕込んだマタタビ酒には黒糖を使ったので、どんな味に仕上がるのかも楽しみなところ。
ただ、仕込んだばかりなので、私自身はまだ味わっていません。
3カ月~半年後、瓶の中でどんなふうに変化しているのか。こうして待つ時間も、手しごとの楽しみのひとつです。
▼マタタビ酒の魅力については、こちらの音声でもお話しています(おすすめ/約6分)。

マタタビの効果効能は?美容や白髪との関係も

マタタビは、昔から人の暮らしの中で利用されてきた植物です。では、どのような効果効能が期待されているのでしょうか。
マタタビは昔からどう利用されてきた?
あらためて考えてみると、マタタビって少し不思議な名前ですよね。
名前の由来には諸説ありますが、一説では「また旅に出られるくらいに元気になる」ことから名付けられた、といわれています。
そんなマタタビには、血液の循環の改善や、鎮痛・利尿どの作用が期待されています(※)。
こうした植物を活用する知恵は、昔の人たちの暮らしの知恵ともいえます。身近にある植物を上手に活用しながら、健康を保ってきたのですね。
※出典:『食べて治す医学大事典』主婦と生活社
マタタビは白髪や美容にもいい?
マタタビについて調べていると、「白髪が減った」「髪が黒くなった」という個人の体験談を見かけることがあります。
ただ、現時点で、医学的にマタタビは白髪対策の素材として実証されているわけではありません。
マタタビ酒の作り方

こちらでは、今回私が仕込んだマタタビ酒の作り方をざっくり紹介します(まだ味見はしていないので、おいしく仕上がったら、分量を後日追記しますね)。
材料(作りやすい分量)
- マタタビ(生の果実・虫えい果)
- ホワイトリカー
- 黒砂糖
作り方
① マタタビの実はよく洗って汚れなどを落とし、半日ほど干して乾燥させる。
② 保存瓶にマタタビ、黒砂糖、ホワイトリカーを加える。
③ 冷暗所に保管して、3カ月~半年以上待つ。
マタタビ酒は市販品もある?値段は?
実は、マタタビ酒は自分で仕込むだけでなく、市販されているものもあります。
商品によって、マタタビの使い方や容量、価格もさまざま。
「飲んでみたい」というだけなら、市販品を探してみるのもひとつの方法です。
一方で、マタタビの実そのものを手に入れることができたなら、自分で仕込んでみるのもとても楽しいもの。
材料を用意して、瓶に詰めて、あとは時間を待つ――。完成したものを買うのとはまた違う楽しさがあります。
また旅に出られるくらい、元気になろう
「また旅に出られるくらい元気になるから」という説があるマタタビ。
実は、私は若い頃、バックパックを背負って、世界各国いろいろな場所を旅しました。
そんな私にとって「また旅に出たいな」と思いながらマタタビ酒を仕込む時間は、格別のものでした。
そして、こうした季節の手しごとには、完成した味を楽しむだけではない、もっと奥深い魅力があるなとも感じます。
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自然の恵みをシンプルにいただき、季節とともに自分を整える。
そんな養生ごはんの考え方を、これからも大切にしていきたいと思います。

