食べられる新聞「北海道 昆布新聞」届きました!昆布大使として想うこと

この記事を読んでくださっている皆さんに質問です。昆布は好きですか。私は昆布好きがこうじて、2016年から昆布大使を務めています。2022年11月に届いた「昆布新聞」に関連して、昆布への想いを綴ってみたいと思います。

〇この記事を書いた人…薬膳と郷土料理の研究家:松橋かなこ

食べられる新聞「昆布新聞」とは

2022年11月1日に80周年を迎えた北海道新聞社(本社・札幌市、宮口宏夫社長)。11月15日「昆布の日」に合わせて、日本で生産量1位を誇る北海道産産の昆布に文字を印刷した「昆布新聞」を発行しました。札幌市中央区の本社前で限定100部を配ったところ、わずか30分で配布が終了したのだとか。昆布新聞は、道内版と道外版の2種類(合計600部)が印刷されています。

誌面には、昆布漁の歴史や食べ方などが紹介されています。文字部分には食用インクを採用していて「読んでも食べてもためになる」新聞となっています(我が家にも一部届きましたが、昆布新聞を食べることは到底できません笑!)。

「北海道をコブしたい。」

昆布新聞は、「昆布=コブ」と鼓舞を掛け合わせて「北海道をコブ(鼓舞)したい」というメッセージの付いた袋に入ってポストに届きました。袋を開封すると、昆布らしい磯の香りがぷーんと漂います。

誌面にも「北海道をコブしたい。」という見出しがあり、想いのこもった文章が綴られています。

 北海道新聞は、昆布になりたい。

 昆布のように粘りのある取材力で、味にある記事を。

 身体の栄養にはなれなくても、心を健全に育む栄養に。

 昆布が温室効果ガスを吸収するなら、

 道新は道民の熱い思いを吸い上げる。

 どんな未来がやって来ても、

 この北海道にどっしりと根を張り、

 柔軟な視点を忘れることなく。

 これまでも、これからも

 北海道を支えてくれた昆布のように

 道民に寄り添い、鼓舞する、そんな新聞を目指して。

北海道新聞は、昆布になりたい。

「北海道をコブしたい。」特設サイトもチェック!

昆布新聞が入っていた袋の裏面には、原材料名や賞味期限などの記載とともに「北海道をコブしたい。」特設サイトの案内もありました。こちらにも昆布新聞の詳細が掲載されていますので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

昆布大使として想うこと

これまでに、昆布や海藻についての取材・インタビュー記事(※)を書く機会が何度かありました。その際に共通していたのは「一昔前と比べて海の環境が変わり、昆布などの海藻類の収穫量が減っている」ということ。それ加えて、食生活の変化により昆布の消費量は減少し、昆布を取り巻く環境はどんどん深刻になっています。

古くから私たちの食生活を支えてきた昆布。離乳食教室や食育イベントでは、昆布を食べた人たちが浮かべる「ホッとした表情」にいつも心を打たれてきました。

日本に古くからある昆布や海藻文化を後世に残していくためにーー。昆布や海藻に関わる人たちに取材し、現状を伝えていくことも私にできる大切な役割なのかもしれません。昆布大使として私に何ができるのだろうか。昆布新聞を目の前にして、自分にできることは何だろう?と考えています。

過去に執筆した昆布や海藻の記事はこちら

・昆布会社さんへのインタビュー記事(和樂web)

和食に欠かせない昆布。選び方・保存方法・下準備など、おいしく食べる秘密を紹介! | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

突然ですが、11月15日は「昆布の日」であることをご存知でしょうか?「育ち盛りの子どもが栄養豊富な昆布を食べて元気に育つように」という想いから、1982年に日本昆布協…

・昆布の仲間「あらめ」についての取材記事(和樂web)

荒布(あらめ)とは?万葉集に登場・伊勢神宮に奉納された海藻の食べ方は | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

今まさに収穫期を迎えている、海藻「あらめ」。さらりと書いてしまいましたが、あらめという名前を初めて聞いたという人も少なくないと思います。あらめは伊勢の「あらめ…

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