新茶の生葉を食べてみた!|お茶の新芽のおすすめの食べ方・レシピ
5月といえば新茶の季節。若葉らしい爽やかな香りが特徴で、私も大好きな食材です。
新茶というのは、その年に育った新芽でつくられたお茶のことですが、実はこの新茶の生の葉っぱも食べられることをご存知でしょうか。
先日、お茶の新芽が手に入ったので、いろんな料理を試作してみました。ここでは、そのなかからおすすめの食べ方・レシピを紹介しますね。
●この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ
お茶の生葉は食べられる?お茶の新芽の栄養とは
「緑茶を淹れた後の茶葉には栄養が豊富に含まれている」と少し前から言われるようになりました。
茶葉も丸ごと食べられる緑茶もよく見かけるように。出がらしの茶葉を佃煮にして食べた経験がある人もいるかもしれません。
茶葉に含まれる代表的な栄養は、ポリフェノールの一種「カテキン」。抗酸化作用があり、アンチエイジングや免疫力アップのほか、体脂肪の低減や虫歯予防などさまざまな効果が期待されています。
そのほか、緑茶にはビタミンCなどのビタミン類や、カリウムなどのミネラルも多く含まれています。
一般的にお茶の葉というと、お茶用に加工された葉をイメージしますが、実は、お茶の生葉も食べることができることをご存知でしょうか。
気になる味ですが、緑茶にもよく似た苦味とほんのりとした甘味!
私は先日初めてお茶の生葉を食べてみましたが、緑茶の香りがほのかに感じられて不思議な気持ちに。緑茶や抹茶が好きな方には、一度はぜひ味わっていただきたいです。
新茶の生葉をおいしく食べるための下処理(準備編)

お茶の新芽は、葉そのものが柔らかく、加熱することでおいしく食べられます。その意味では、新茶の時期だけの旬の味覚!
ただし、茎の部分は先に取り除いておくようにしましょう。茎を料理に使うと、茹でても固さが残るので、食感が悪くなってしまいます。
新茶の生葉のおいしい食べ方・レシピ

新茶の生葉が手に入ったら、まずは「お浸し」で食べるのがおすすめです。お茶の新芽ならではの味を楽しむことができます。
ここでは、定番のお浸しのほかに、混ぜごはんや天ぷら、ジェノベーゼの作り方を紹介します。
新茶の生葉のお浸し

新茶の生葉をシンプルに味わうなら、お浸しがおすすめ。さっと熱湯で茹でて水にさらした後、水気をしっかりしぼって、醤油やポン酢などで和えればできあがり。
お好みで、仕上げにかつお節やごまを添えるのもおいしいです。
新茶の生葉の混ぜごはん

お浸しと同じようにさっと茹でて水気をしぼったお茶の葉は、ごはんに混ぜるのもよく合います。
今回は、わかめと一緒に混ぜごはんに。お茶の香りがほんのり楽しめる一品です。
新茶の生葉の天ぷら

新茶の生葉は、山菜のような感覚で料理に活用できます。薄く衣をつけてから、さっと揚げるだけ。塩でシンプルに食べるのがイチオシです。
新茶の生葉のジェノベーゼ

一般的なジェノベーゼは、バジルの葉と松の実、粉チーズ、オリーブオイル、塩などを混ぜてペースト状にしたものですが、バジルの葉を新茶の生葉に変えるのもおすすめ。
茹でたじゃが芋やにんじんに和えたり、パスタのソースとして使ったりするなど、料理のアクセントに重宝します。
栄養豊富な旬の味覚!新茶の生葉をもっと気軽に味わおう

お茶の葉と聞くと、緑茶などの茶葉をイメージしますが、実は、生の葉っぱもおいしく食べられます。新茶の生葉は、まさに旬の味覚です。
ビタミンやミネラルが豊富で、爽やかな香りの生葉ーー。
お茶として楽しむだけでなく、こうした食材がもっと身近に手に入るといいなと思うこの頃です。
もし新茶の生葉を見かけたら、ぜひ味わってみてくださいね!
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