甘さ控えめ!酸っぱい完熟梅ジャムの作り方(梅仕事3)

梅仕事1・2では、梅仕事は初めてという人にもおすすめの「簡単・梅ポン酢」と、砂糖不使用の「梅酵素ジュース(シロップ)」の作り方を紹介しました。まだ見ていない、という人はこちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

さて、時間の経過とともに、青梅から完熟梅の時節へと変化していきます。そこで今回は、完熟梅を使った甘さ控えめの梅ジャムの作り方をお伝えします。

パンやヨーグルトに混ぜたり、肉料理や魚料理のソースなどに使ったりするのはもちろん、甘酒に少し加えるのもよく合います。ちょっと疲れたなぁという時は、そのままなめてもおいしいです。

〇この記事を書いた人…薬膳と郷土料理の研究家:松橋かなこ

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完熟梅の甘酸っぱい香りに癒される

一般的には、梅干しや梅ジャムづくりには、完熟した梅を使います。「青い部分が残っていないかなぁ」「全体的に熟してきたかなぁ」と様子を観察すること数日間。甘酸っぱい香りとともに、梅が完熟に近付いてきました。

普段はお香を焚くのも好きですが、この時期だけは自然の香りを楽しむことに徹しています。部屋中がいい香りで満たされていきます。仕込むときから五感で楽しめるのも、梅仕事の大きな魅力かもしれません。

甘さ控えめ!絶品・完熟梅ジャムを作ってみよう

工程がたくさんあるように見えますが......基本的には「梅を茹でる→種を取って実をほぐす→砂糖を加えて煮る」というシンプルな作り方です。

材料(作りやすい分量)

・完熟梅 500g

・てんさい糖 加熱後の梅の重量(※)の20~30%

作り方

1.完熟梅はきれいに洗って、ヘタの部分を楊枝などで取る。

2.1の梅を鍋に入れて、かぶるくらいの水を加えて火にかける。

3.沸騰したら弱火にして、そのまま5分程度煮る。

4.3の鍋から梅だけをボウルなどにそっと取り出して、冷ます。

5.4の梅の粗熱が取れたら、種を取り、実をほぐす。

  なめらかな梅ジャムにしたい場合は、ここで裏ごしする。

※この時点で、梅の重量をはかる。この重量に対して、砂糖の量が決まる。

6.鍋に5の梅と砂糖を入れる。木べらなどで混ぜながら、弱火で数分間加熱すればできあがり(はねやすいので気を付けてくださいね)。

7.清潔な保存容器に詰めて、冷めたら蓋をする。冷蔵庫で保管し、1~2週間程度で食べ切る。

ポイント

・砂糖の量について、梅の重量の20%で作ると、すっぱい味が大好きな方向きに仕上がります(←私は好きですが)。すっぱい味があまり得意でない方や子ども向きには、梅の重量30%がおすすめです。

・通常のレシピ(砂糖を梅の50~70%使うことも多いです)とは違って、砂糖の量が少ないので、長期保存する場合は冷凍保存がおすすめです。

完熟梅のジャムで、おいしく健やかに過ごそう

この完熟梅のジャムをひとなめすると、梅の甘酸っぱい香りが口のなかに広がります。甘さの強い市販品とは全く別物で、手作りならではの味!我が家では、毎年たっぷりと作って、小分けにして冷凍して楽しんでいます。

完熟梅が手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね。旬の食材のパワーをいただいて、健やかに過ごせますように。

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