電子レンジのない生活20年!脱・レンジの必需品3選とごはんやおかずの温め方

我が家には電子レンジがありません。といっても、最近手放したわけではなくて、電子レンジのない生活を約20年続けています。そんな私のところに、「電子レンジをやめたいけど、どうしたらいい?」という相談が最近よく届くようになりました。

そこで今回は、電子レンジの代わりに使っている必須アイテム3つとごはんやおかずの温め方や離乳食づくりのアイデアを紹介します。

〇この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

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電子レンジなしの生活を始めたきっかけ

「電子レンジを持っていない」「そんな生活を20年間続けている」と伝えると驚く人が多いです。そして、その次に出てくる言葉は「電子レンジは体に良くないの?」「電磁波の影響があるから?」。

脱・電子レンジのきっかけは約20年前に一人暮らしを始めたときのこと。「ワンルームのアパートに大きな家具は置きたくない」「できるだけシンプルに暮らしたい」というのがその始まりでした。

(それゆえ、電子レンジの身体への影響を特別気にしているわけでもなければ、電子レンジの利用を否定しているわけでもありません。)

一人暮らしをしていたアパートはとうに卒業し、それから3回の引っ越しと結婚や世界一周旅行(※)を経て、現在は子育て中です。今もなお、電子レンジのない暮らしを継続しています。

▶世界一周旅行についてはブログ記事「世界の郷土料理」をご覧ください。

電子レンジを使わない生活の必需品3選

ちなみに、私の実家には電子レンジがあったので、電子レンジを使った経験はあります。正直なところ「冷えたごはんやお弁当を温めるのには便利!」と感じたこともあります。

しかし、ごはんを温めたときの味の違いや「シンプルに暮らしたい」という気持ちと照らし合わせてみると、「やっぱり電子レンジはなくてもいいかな」という結論に落ち着きます。そんなことの繰り返しで、ここまでやってきました。

では、電子レンジの代わりに、どんな道具を使っているのか? ここでは、我が家の経験をもとに、電子レンジを使わない生活の必需品3選を紹介します。

脱・レンジの必需品1:せいろ

冷えたごはんだけでなく、野菜や豆腐、おかずなどいろんなものを温めるのに使っています。

一人分のランチは、数種類のおかずを小皿ごと温めることもあります。せいろをお盆のように見立てて、そのままテーブルに置くことも。

食卓にせいろがあると、台湾や中国の食卓のような異国の雰囲気が出るので、その点でも気に入っています。

脱・レンジの必需品2:無水鍋(むすいなべ)

無水鍋は、水なしか少量の水だけで調理できるスグレモノです。主に、蒸し野菜を食べたいときに利用しています。

電子レンジのメリットとして「栄養を逃がさず調理できる」という人がいます。しかし、電子レンジがなくても無水調理ができるお鍋があれば、栄養を丸ごと摂取できます。

脱・レンジの必需品3:おひつ

余ったごはんはおひつに移しておくと、時間が経ってもおいしく食べられます。我が家では、余ったごはんが少量の場合は、一人分の曲げわっぱのお弁当箱を利用することも多いです。

(子どもの成長に伴って食べる量が増えて、最近はごはんが余ることはほとんどなく、おひつや曲げわっぱの出番が少なくなっています笑)。

冷えたごはんや離乳食づくりはどうする?

電子レンジについての相談を聞いていると、大きく2つの心配があることがわかってきました。

それは「冷えたごはんの食べ方」と「離乳食の作り方」です。ここでは、我が家の事例をそれぞれ紹介しますね。

よくある質問1:冷えたごはんのおいしい食べ方(温め方)

たとえば、朝食用に炊いたごはんを昼食に食べる場合は、温かいうちにおにぎりにしておくことが多いです。

おにぎりの上に味噌を塗ってオーブン(またはトースター)で香ばしく焼けば、「焼きおにぎり」のできあがり.

見た目が変わると、気分も変わる! ごはんのおいしさを2度楽しむことができます。

ごはんを冷凍したときは、半解凍してから料理に使う

すぐに食べないという場合は、エコラップなどで包んで冷凍しています。食べるときに常温か冷蔵庫で半解凍してから料理に利用しています。

冷凍したごはんは、解凍しても食感が元通りにはならないので、雑炊や炒飯用に使っています。

よくある質問2:電子レンジを使わない、簡単・離乳食づくり

「離乳食づくりには電子レンジが必要」「あったほうが便利」と感じている人も多いかもしれません。

離乳食は赤ちゃんが食べるものなので、1回分はほんとうに少量です。

お母さんの負担を少なくするために、電子レンジを使った離乳食の本などもたくさん出版されています。

電子レンジを使わずにまとめて作っておいて、「温めるときだけ電子レンジを使う」という話もよく聞きます。

ちなみに我が家では、できるだけ大人用の料理を取り分けるようにして、離乳食を作っていました。

離乳食を温めるときには、友人から出産祝いにもらったバターウォーマーを使っていました。

バターウォーマーは手の平サイズ。小さくて可愛らしいので、使っていると気分が上がります!

ちなみに、離乳食を卒業した現在は、バターウォーマーは箸立てとして活躍しています。

「思い出があるものは、できるだけそばに置いておきたい」

子育てをしていると驚くほどモノが増えていきますが、このバターウォーマーは用途が変わっても大切に使い続けたいなと思っています。

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脱・電子レンジの一番大きなハードルは?

電子レンジに限ったことではありませんが、使い慣れた道具を手放すのはなかなか勇気が要ることです。

いろんな人とお話していて、脱・レンジの一番大きな壁は「心理的なハードルや家族との調整かもしれない」と感じています。

「自分自身は電子レンジを手放したいけれど、子どもは使いたいの一点張り」。そんな話もよく聞きます。

そんなときには「どうして電子レンジを手放したいのか」について、家族で話し合ってみるのも良さそうです。

「思い立ったらすぐに処分!」ではなく、電子レンジを使う頻度を少しずつ減らしてみて、大丈夫そうだと確信できたときに「いざ処分」というほうが、物事はスムーズに進むのではと私は思っています。

理想のカタチはきっとひとつではないはずです。

無理はしないで、一歩ずつ進めてみてはいかがでしょうか。それでは、また。


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