キズ梅のぬか漬け|ぬか床の調子を保つおばあちゃんの知恵

先週のぬか漬けレッスン(漬物本舗・道長さんとのコラボレッスン)では、ぬか漬けを気軽に楽しむいろんな知恵を教えていただきました。

ぬか漬けは誰でも手軽に始められる一方で、「失敗してやめてしまった」という人も多いです。ぬか床を修復する方法を知っていると、いざという時に役立ちそうです。

さて、私が少し前から気に入っているのが「キズ梅のぬか漬け」。キズがある梅をぬか床に漬けこむというものです。

以前に何かで見て「梅の季節になったら試してみたいなぁ」と思っていました。この記事では、ぬか床の調子を保つおばあちゃんの知恵「キズ梅のぬか漬け」について紹介します。

〇この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

キズのある梅、どうしていますか?

梅を使った保存食のレシピを眺めていると「できるだけキズのない梅を使うように」という文言が書かれています。

では「キズのある梅ってどうなるの??」と思ったりしませんか。

我が家では毎年6月になると、梅の収穫に出かけています。スーパーなどで販売されている梅はきれいなものが多いですが、自然の環境下ではキズのある梅もよく見かけます。

特に、今年は暴風雨の後に梅を収穫したので、キズありの梅が多くありました。

梅干しや梅酒づくりにはキズのないものを使うのが理想的です。しかし、梅の酵素ジュース(砂糖不使用)や今回紹介するぬか漬けなどは、キズがあっても問題なく作れます。

「キズ梅のぬか漬け」ってなあに?

「キズ梅のぬか漬け」は、その名前のとおり、ぬか床に梅を漬けるというものです。

梅の殺菌作用のおかげなのか、ぬか床をいい状態で保つことができます(梅は漬けっぱなしにする人もいるのだとか)。

もちろん、漬けた梅を食べることもできます。青梅を使うと、想像を絶するほどの酸っぱい味になります(笑)。

個人的には、少し黄色くなって熟し始めた梅を漬けるのがおすすめです。

キズ梅のぬか漬けの作り方

キズ梅のぬか漬けは、通常のぬか漬けと同じように作れます。

  1. 梅にひとにぎりの塩をすりこみ、水分が出てくるまでしばらくおく。
  2. ぬか床に1の梅を漬ける。
  3. 1日~数日経ったら、梅を取り出す。ぬか床を落としてから食べる(青梅の場合は1週間程度漬けてもOK)。

漬け込む時間は、お好みで調整してみてください。

キズ梅のぬか漬けで、ぬか床の調子を整えよう

今回は、キズ梅を使ったぬか漬けを紹介しました。

梅の殺菌作用でぬか床の調子を保つだけでなく、漬けた梅もおいしく食べることができます。

「キズのある梅の使い方に迷っている」「ぬか床の管理方法に困っている」という人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。


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