薬膳カフェ・杏月さんとの初コラボイベント、食のつながりを感じるひととき

2023年10月28日(土)、名古屋市瑞穂区の薬膳カフェ・杏月さんとの初コラボイベント「干し野菜×薬膳粥」を開催しました。

●この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

初めましての方も、久しぶりに再会できた方も。「食のつながりって素晴らしいなぁ」と感じる時間でした。

干し野菜の作り方だけでなく、干し野菜の歴史や、そもそもの「干す」という食文化のお話なども。

古くから受け継がれてきた干し野菜や食文化に着目してみると、普段忘れかけていたような視点からいろんなヒントが見えてきます

干し野菜の大きな魅力は、乾燥させることで甘さと旨味がじわっと増すこと。

言葉で伝えるのはなかなか難しいのですが、実際に料理を召し上がっていただくと、その魅力を五感で感じていただけます。

「心と身体はつながっている」とよくいわれますが、やさしい甘さや旨味を口にすると、なんだか気持ちがホッとします

実のところ、干し野菜と聞くと「何だか面倒そう......」と思われる方も少なくありません。

ところが試食とともに干し野菜の作り方や料理法をお伝えすると「余分な調味料を頼らなくなりそう」「干すことで後の調理がラクになることがよくわかった」というお声も。

今年はあちこちで干し野菜づくりをお伝えしていますが、私自身も干し野菜の底力を感じています。

今回のイベントの開催日は、秋の土用のシーズン。

「土用=季節の変わり目」で、薬膳では消化の良いものを食べるのがよいといわれています。

トロトロのお粥は、干し野菜の食感や風味にもよく合います(お粥のほかには湯豆腐などと組み合わせるのもおすすめです)。

杏月さんの特製のお粥は、魚介の旨味がしっかり味わえて格別の一品でした^^

▽土用のお粥についてはこちらの記事もご参考に。

土用の期間はお粥がおすすめ!胃腸をいたわる薬膳粥3選

2023年10月21日から土用に入りました。土用とは、季節の変わり目のこと。ここから立冬(2023年は11月8日)までの18日間が土用の期間にあたります。 昔から「土用の時期は…

イベントが終わった後「干し野菜を作ってみました!」というメッセージなどもいただき感謝です。

しばらく秋晴れが続きそうなので、ご自宅でも干し野菜料理をぜひ試してみてくださいね。

干し野菜を味わって、太陽の恵みをチャージしましょう。ご参加のみなさま、ありがとうございました!

*次回の杏月さんとのコラボイベントは、来春ごろに開催しようかと企画中です。詳細が決まりましたら、こちらのブログでもご案内します。


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