型なし&自然素材で!愛知のひな菓子「おこしもの」の作り方

ひなまつりが近づいてきましたね。全国的には「ひなあられ」や「ちらし寿司」が有名ですが、地域によってさまざまな行事食があります。

私の暮らす愛知県では、米粉で作るひな菓子「おこしもの」が親しまれています。

本来は専用の型を使いますが、「型なしで作りたい」「自然な素材で作りたい」という声も多く聞かれます。

そこで、型を使わずに自然の素材で試作したところ、想像以上の仕上がりに!

子どもと一緒に作れば、とっておきの思い出にもなります。今回は、我が家流の作り方をご紹介しますね。

●この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

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愛知の郷土菓子「おこしもの」とは|別名「おしもん」「おしもち」

繰り返しになりますが、おこしものとは、ひなまつりに食べられる愛知県の郷土菓子のこと。米粉を熱湯で練って作ったもので、素朴な味わいが特徴です。

おこしもの専用の型があり、愛知県では「女の子が生まれると専用の型をプレゼントする」という風習もあります。

以前知人宅に行ったときに、代々受け継がれてきた型を見せていただいたことがあります。使いこまれた型にその家ならではの思い出を感じました。

型なし&自然の素材で!おこしものを作ってみよう

私は神奈川県出身。愛知県で暮らし始めた20年前に、おこしものの存在を知りました。我が家には女の子がいないこともあり、専用の型はありません。

それでも、ひなまつりの時期になると「おこしものを手作りしてみたい」「(できることなら)安心できる素材で作りたい」と思っていました。

ふと周りを見渡すと、私と同じような気持ちのママたちも多いことに気が付きました。そこで今回、「型なし&自然の素材でおこしものを作る方法」を考えてみました。

作り方のポイント|「クッキー型」と「野菜パウダー」で代用

今回の作り方では、専用の型の代わりに「クッキー型」、食用色素の代わりに「野菜パウダー」を使います。

クッキー型は1種類でも作れますが、数種類の型があると、いろんな形が作れるのでおすすめ

野菜パウダーは、今回は2種類(トマトパウダー・青汁パウダー)を用意しましたが、お好みの野菜パウダーにしたり色味を増やしたりしても大丈夫です。

工程が多いので難しそうに見えますが、粘土細工のような感覚で楽しく作れます。子どもと一緒に手作りするのもおすすめです。

材料(作りやすい分量)

  • 米粉 400g
  • 熱湯 400~450ml
  • 野菜パウダー(トマトパウダー・青汁パウダー)少々

作り方

1.ボウルに米粉を入れて、数回に分けて熱湯を入れてその都度よく混ぜる。耳たぶ位の硬さになるように調整する。

2.1の生地からピンポン玉2つ分の生地を取り分けて、それぞれに野菜パウダーを加えてよく混ぜる。

3.2の生地を小分けにして、小さく丸める。

4.1の白い生地をめん棒で伸ばして、3の生地を上に置いてなじませる。

5.クッキー型で4の生地を切り取る。

6.5の生地をせいろに重ならないように並べて、強火で10~15分程度蒸せば、できあがり。

食べ方

・できたてを温かいうちに食べるのがおすすめ。

・冷めたら、温めなおして「砂糖+しょうゆ」でいただくのおいしいです。

おこしものを手作りして、ひなまつりの特別な思い出にしよう

今回は、「型なし&自然の素材で作るおこしもの」を紹介しました。

市販品もありますが、おこしものは粘土細工のような感覚で作れて、小さい子どもと一緒に作るのも楽しいです。

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ちょっとくらい不格好でも大丈夫。むしろ、不格好や不揃いなほうが愛着がわきますし、ひなまつりの特別な思い出になりそうです。

子どもの成長は、ほんとうにあっという間。自家製のおこしもので、ひなまつりの特別な想い出を作りたいですね。