本物の手延べそうめん|機械麺との作り方の違いは?おいしい食べ方も紹介

暑い時期が近づいてくると食べたくなるのが、そうめん。ツルツルとしてのど越しがよく、食欲がないときにもぴったりの食材です。

そうめんと一口にいってもさまざまな種類がありますが、今回紹介するのは「手延べそうめん」。実はご縁あって、兵庫県あわじ市の平野製麺所さんの手延べそうめんのPRサポーターを務めることになりました!

この記事では、全国では珍しくなった手延べそうめんの魅力とともに、機械麺との作り方の違いや、おいしい食べ方について紹介します。

〇この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

手延べそうめんとは

@平野製麺所

手延べそうめんは、その名前の通り職人が手作業で作ったそうめんのこと。小麦粉と水を混ぜて生地を作り、それを手で延ばして細く切ります。

職人の技術や経験が重要で、麺の伸ばし方や切り方によって風味や質感が変わります。麺の太さや形は一定ではありません。これが、手延べそうめんの味わい深さにつながっています。

味の面では小麦粉の風味がしっかりと感じられます。時間が経ってもモチモチした食感を長くキープできるのも、手延べそうめんの大きな特徴です。

手延べそうめんと機械麺の違いは?

一般的に、手延べそうめんと機械麺の違いは、大きく3つあります。

・製造方法……手延べそうめんは職人が麺生地を延ばして作るのに対して、機械麺は、機械を使用して麺を製造します。小麦粉や水を機械にセットし、自動的に生地を延ばして切ります。

・麺の太さ……手延べそうめんの場合、麺の太さは均一ではなく、不規則な形状を持つことがあります。それに対して、機械麺は一般的に均一な太さです。

・味と風味……手延べそうめんには、小麦の風味がしっかりと感じられ、シンプルで上品な味わいがあります。機械麺は、一般的に手延べそうめんよりも風味や味わいが控えめ。その分、いろいろなアレンジを加えて楽しむことができます。

平野製麺所の逸品「うずしおの華」

兵庫県の南あわじ市にある平野製麺所。厳選した原料を使い、合成添加物不使用の商品づくりを行っています。うどんやパスタなどいろいろな種類の麺類をプロデュースしています。

今回私が手にしたのは、手延べそうめん「うずしおの華」。「本当においしいそうめんとは?」という疑問を追求した結果、生まれた商品です。

原材料は、国産の小麦粉と鳴門の海水塩、昔ながらの圧搾製法で作られたこめ油だけ。

昔から受け継がれてきた「小引き作業」や「門干し」などの手作業の工程を経て作られています。

さっそく一口食べてみると、モチモチとした食感と小麦粉の味わいに驚きました。そして後味に、塩のやさしい香り。茹でたてをシンプルに味わいたくなる、そんな逸品です。

手延べそうめんのおいしい食べ方

上質な手延べそうめんを手に入れたら、おいしく食べたいですね。ここでは、おいしい茹で方のポイントと私のおすすめのそうめん料理を紹介します。

手延べそうめんのおいしい茹で方(ポイント)

平野製麺所のサイトを参考に、そうめんをおいしく茹でるポイントを紹介します。

  • たっぷりのお湯で茹でる(目安は乾麺100gに対してお湯1リットル)
  • 茹でたあとは手早くザルにあげてもみ洗いする
  • 最後に氷水に1分程度つける(茹でた後に伸びるのを防ぐことができる)

おすすめ!手延べそうめんを使った愛知名物「酢味噌そうめん」

手延べそうめんをいろいろな食べ方で味わってみたところ、「昔ながらの食べ方によく合う」ということに気が付きました。

そこで、愛知名物「酢味噌そうめん」を作ってみたところ、大成功! 酢味噌そうめんとは、赤味噌と酢、みりんなどを混ぜ合わせた味噌だれを乗せたそうめんのこと。

大葉やみょうがなどの薬味をたっぷり添えていただく一品です。さっぱりしているのに濃厚な味わいがあり、夏バテ予防にもぴったりです。

詳しい作り方は養生ふうどのインスタグラム(2023年5月30日の投稿)にて紹介しています。もしよければ、参考にしてみてください。

手延べそうめんで暑さを元気に乗り切ろう

暑い時期になると食べたくなる、そうめん。今回サポーターを務めてみて、手延べそうめんは格別のおいしさがあると感じました。

手延べそうめんは、厳選した材料に手間ひまをかけて作られた逸品です。シンプルに味わったり、「酢味噌そうめん」などの郷土料理を作ったりして楽しんでみてはいかがでしょうか。

先人の知恵を上手に取り入れて、蒸し暑い時期も健やかに過ごせますように。

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