フードロス削減!摘果みかん(青みかん)はドライフルーツにもおすすめ
晩秋~冬を代表する果物・みかん。オレンジ色の甘いみかんの前の時期に出回る「摘果みかん(青みかん)」をご存知でしょうか。
摘果みかんが酸味が強いので「使い道がわからない」という声もよく聞きます。
しかし、砂糖漬けやポン酢、ドライフルーツにしたりすることで、摘果みかんをおいしく食べることができます。
そこで今回は、摘果みかんの干し方や楽しみ方を紹介します!
〇この記事を書いた人...…薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ
摘果みかん(青みかん)とは
「摘果」というのは、幼い果実を適度に摘み取って、株が弱らないようにする作業のことです。
また、大きさが異なるものを摘み取って全体のサイズを調整したり、キズや虫が付いている果実を取り除いたりする意味もあります。

摘果みかんは青色をしていることから、青みかんと呼ばれることもあります。
スーパーなどではあまり販売されていませんが、7月下旬~9月頃に直売所に行くと、袋詰めされたものを見かけることがあります。
摘果みかんの味|そのまま食べられる?
摘果みかんはそのまま食べられます。ただし、完熟していないのでとても酸っぱいです。
(私は酸味が好きなのでそのまま食べても「おいしい」と感じますが)酸味が苦手な人や子どもには一工夫して食べたほうが良さそうです。
摘果みかんの効能
みかんは、昔から「風邪の予防に良い」といわれてきた果物です。
薬膳では、みかんには消化を促進する作用や気の巡りを良くする作用が期待されています。
また、みかんの皮やすじの部分には、ポリフェノールの一種「ヘスペリジン」という、血流を改善する成分が含まれています。
さまざまな研究により、摘果みかんや青みかんには、ヘスペリジンが高い濃度で含まれていることがわかってきました。最近は、摘果みかんを活用した新しい商品が登場し始めています。
*「みかんの皮の活用法」について、「農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]」 にて記事を書いています。https://agripick.com/2786
摘果みかん(青みかん)の使い道
摘果みかんの使い方として、砂糖漬け・ジャム、ポン酢、みかん酢を紹介します。
摘果みかんの砂糖漬け・ジャム
甘さが少なくて酸味が強い摘果みかんは、砂糖やはちみつと組み合わせると食べやすくなり、保存性も高まります。マーマレードのような感覚で利用できます。

摘果みかんのポン酢
ポン酢に摘果みかんのしぼり汁を加えるのもおすすめです。秋口に仕込んでおくと、冬の鍋料理に大活躍します。

昔ながらの調味料「みかん酢」
みかん酢というのは、みかんジュースと酢、塩で作る昔ながらの調味料のこと。酢の物やサラダなどにかけて食べたり、炒めものの味付けに使ったりと幅広く活用できます。
摘果みかんはドライフルーツにするのもおすすめ
摘果みかんを活用する方法はいろいろありますが、私が最近気に入っているのは、ドライフルーツづくり。
輪切りにした摘果みかんをザルに並べて干すだけで完成します。

我が家ではこんな感じで干しています。見た目も可愛らしくて、眺めていると心地よい気分です。

干した摘果みかんは、紅茶などに入れて楽しんでいます。

お白湯やお水に入れると、爽やか香りが付きます。

見た目が可愛らしいので、リースや玄関飾りにも使うのもいいですね。

簡単!「干しぶどう」の手作りもおすすめ
ドライフルーツづくりをもっと楽しみたいーー。そんな方には干しぶどうを手作りするもおすすめです。
干し野菜への想いはこちらから
ドライフルーツや干し野菜づくりをライフワークとしてお伝えしています。これまでの活動と想いについてはこちらをご覧ください。
フードロス削減にも!摘果みかんを活用して人と地球にやさしく暮らそう
かつては廃棄されることが多かった摘果みかん。
摘果みかんには、気の巡りを良くしたり血流を改善したりする効果が期待でき、捨ててしまうのはモッタイナイ!
摘果みかんは、アイデア次第で楽しくおいしく活用できます。
摘果みかんを上手に使って、人にも地球にもやさしく暮らせますように。
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