ご縁に感謝「干し野菜プロジェクト」から11年目

2023年9月は、助産院での対面レッスンやオンラインクラスなど、いろんな場所で「干し野菜」の魅力をお伝えしています。

私は幼少期に干し野菜に出合い、コンペ入賞がきっかけで、2012年頃から干し野菜の魅力を強く意識するようになりました。

そこからじわじわと温めてきた「干し野菜プロジェクト」

まだまだ「道半ば」ではありますが、今回はその一部始終を紹介したいと思います!

〇この記事を書いた人...…薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ

「干し野菜プロジェクト」まさかのコンペ入賞

私が主宰する養生ふうどでずっと大切にしているのは「つくる人もたべる人もまあるくなる」ということ。

干し野菜にはそのエッセンスが詰まっています。

たとえば「干すことで旨味や甘味、栄養が凝縮する」「シンプルな時短料理がおいしくなる」ということ。

それだけでなくて、「野菜の無駄が減ってフードロス削減になる」「忙しい人へのプレゼントに最適」など、人や地球にとっても多くの魅力があります。

自家製レーズン

「干し野菜を通して健やかなコミュニティを作れたらいいな」

そんな考えをアイデアにまとめて、2012年に「地域コミュニティ育む干し野菜プロジェクト」として応募したところ、なんと「企業賞」をダブル受賞した経験があります。

干し野菜の魅力を伝えていきたいーー。コンペ入賞がきっかけで、そんな気持ちを抱くようになりました。

*コンペの概要はこちらから
「健康になる住まいと住まい方コンテスト」新興窯業株式会社賞・株式会社セブングロース賞受賞
(当時はNPOに勤務していたので「団体職員」と記載されています)

富山の祖母から教わった干し野菜

南砺市の散居村の風景

私には富山県南砺市の散居村(さんきょそん)で暮らす祖母がいます。農業をしながら、春夏秋冬いろんな種類の干し野菜を作っていました。

春は野草やぜんまいなどの山菜、夏はずいき、秋はなすや芋、冬は大根などの根菜類など(豪雪地帯なので、冬に食べる保存食として、現地では干し野菜がよく作られています)。

干し野菜は、乾燥するにつれて見た目が茶色っぽくなるものも多いです。

正直、子どもの頃はあまり好きではありませんでしたが、成長するにつれて「滋味あふれる味わい」に少しずつ惹かれるように。

南砺市には「五箇山」の集落もあります

太陽の恵みを浴びてつくられた干し野菜には、「ホッとする味わいがある」と感じています。

私にとって、干し野菜プロジェクトの原点はここにあります。

赤ちゃんも参加!干し野菜を通した新しい出会い

2023年9月、いろんな場所で干し野菜の魅力をお伝えしました。

あお助産院での干し野菜レッスン(おやこの養生ごはん教室)や、干し野菜×発酵食ワークショップオンラインクラス「養生ごはんと暦暮らし教室」のシェア会など。

9/12「干し野菜×発酵食ワークショップ」

干し野菜を通して、食に関心のある人たちとつながっていくーー。素晴らしい出会いの連続でした。

赤ちゃんから大人までたくさんの方にご参加いただいた干し野菜レッスン。参加された方々からはこんな声がありました。

  • 干し野菜の甘さと旨味にびっくりした
  • 野菜の種類・切り方・干し方によって味わいが異なることが発見だった
  • 干し野菜の料理やお茶への活用法がよくわかった
  • 野菜を無駄にしないで上手に利用していきたい
  • 自宅でも干し野菜を作ってみたい

干し野菜は、自然の恵みをいかした保存食の知恵特別な材料は必要ありません。

私自身がそうだったように、いろんな野菜を干していると、どんどん楽しくなっていくはず。ぜひお気に入りの味を見つけてみてくださいね。

念ずれば叶う!干し野菜プロジェクトから感じていること

11年前のコンペ入賞がきっかけで、じわじわと温めてきた干し野菜プロジェクト

2023年9月からスタートした教室では、干し野菜の魅力をいろんな方々にお伝えできて嬉しく思います。

それから、もうひとつ。ここから感じているのは、どんなことも「念ずれば叶う」ということ。

もしも心のなかに「こうだったらいいな」「やってみたい」ということがあるとしたら、ぜひ言葉にしたり、メモしたりしてみてくださいね。

アウトプットすることで、意識できる。
意識することで、行動が変わっていく。

すぐには実現しなくても、意識を変えて行動していくことで、少しずつ夢に近づいていくはずです。私の経験からそう感じています。

それでは、また。

干し野菜工房ラコルタさんの取材記事を書きました

認定NPO法人花*花さん(愛知県名古屋市)では、ハンディキャップを持つ利用者さんと地域の人たちが一緒になって、干し野菜づくりに取り組んでいます。その様子を取材し、記事を執筆させていただきました!

干し野菜づくりを通した「やさしい循環」とは | なごや環境大学(名古屋市・圏域)

食は、環境や福祉、地域づくりと深く関わっているーー。そんなことを強く実感するのが、認定NPO法人花*花による旬の旨みがぎゅっとつまった「干し野菜 RACCOLTA(ラコル…

↑画像をクリックすると「特集・なごやエコ最前線(なごや環境大学)」の取材記事がご覧いただけます。

10/28(土) 薬膳カフェ「杏月」さんとの初コラボイベント、お申込み受付中!

薬膳カフェ・杏月さん(名古屋市瑞穂区)から声を掛けていただき、初めてのコラボイベントを開催します。

日時は10月28日(土)11時~13時半、テーマは「干し野菜と薬膳粥」です。

現在のレッスンは平日メインなので久しぶりの週末開催です。「平日は無理だなぁ」と諦めていた方は、この機会にぜひどうぞ。

干し野菜をお伝えするのは、2023年はこれがラストになりそうです。「干し野菜×薬膳粥」でホッコリしましょう!

〇10/28 杏月さんとのコラボイベント 詳細はこちらから


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