乾燥玉ねぎの作り方と使い方|時短養生ごはんの強いミカタ!
干し野菜の魅力や使い方をいろんな場所でお伝えしています。「干すだけでこんなに味が変わるなんて!」と驚かれる方も多いです。
干し野菜は、太陽の恵みを活用した保存食。先人の知恵がぎゅっと凝縮していて、忙しい人にこそ、ぜひおすすめしたい食の知恵です。
今回は、我が家でも愛用している「乾燥玉ねぎ(干し玉ねぎ)」の作り方と使い方・レシピについて紹介します!
●干し野菜についての想いはこちらから
●この記事を書いた人……薬膳と郷土料理の研究家 松橋かなこ
乾燥玉ねぎ(干し玉ねぎ)ってなあに?
乾燥玉ねぎは、その名前の通り、玉ねぎを乾燥させたもののこと。油や塩、添加物などは一切不使用で、材料は玉ねぎだけ。
乾燥玉ねぎの作り方は後ほど紹介しますが、工程は「切って干す」だけ!
とても簡単に作れて、スープやみそ汁に加えるとじんわり甘い出汁が出ます。
乾燥玉ねぎがあれば、時短料理が「ホッとする味」になる♪
自分や家族のために「身体にやさしい料理を作りたい」という人や「余分な糖分や塩分を控えたいという人」にもおすすめです。
天日干しで栄養成分「ケルセチン」がアップ
玉ねぎを天日で干すことで、甘味や旨味だけでなく、一部の栄養成分がアップするとされています。
玉ねぎに含まれる成分「ケルセチン」は抗酸化作用や抗炎症作用などが期待できるとされ、注目を集めています(※)。
このケルセチンは、天日で1週間干すことで3~5倍になったという研究結果も出ています。
※参考:野菜情報「野菜の機能性研究~たまねぎのケルセチンによる認知機能改善の可能性」2018.3
フライドオニオンとは違うもの
玉ねぎをチップス状にしたものといえば「フライドオニオン」をイメージする人もいるかもしれません。
フライドオニオンは、薄切りにした玉ねぎ(乾燥させたものを使う場合もあります)を油で揚げたもののこと。
フライドオニオンは、サラダなどに振りかけて食感を楽しむために使われることもあります。
それに対して、乾燥玉ねぎは「玉ねぎを干しただけのもの」。油で揚げていないのでヘルシーで、トッピングのほかにいろいろな料理に活用できます。
乾燥玉ねぎの作り方
さっそく、乾燥玉ねぎを作ってみましょう。用意するものは、玉ねぎとザルだけ。
お天気の良い日を選んでぜひトライしてみてくださいね。
材料(作りやすい分量)
・玉ねぎ 1~2個
作り方
1.玉ねぎの皮をむいてスライスする(玉ねぎの皮の活用法は作り方の末尾に紹介しますね)。
2.ザルの上に玉ねぎを重ならないように並べる。
3.風通しの良い場所で干す(半干しであれば3日程度、しっかり乾燥させたいときは1週間程度)。
乾燥が終わった後は、清潔な保存容器に入れて湿気に注意して保存してください。
半干しのものは冷蔵保存で早めに食べ切るようにします。完全に乾燥したものは、常温で保存できます。
玉ねぎの皮の使い方
玉ねぎの皮は、水で煮出してお茶やベジブロス(野菜だし)として活用できます。スープやみそ汁のベースに使うと、深みのある味わいになります。
半日~1日ほど乾燥させておくと、日持ちするのでおすすめ。無農薬で栽培されたものなど、安心できる材料を選ぶようにしてください。
干し野菜が好きなら「干しぶどう(ドライレーズン)」もおすすめ
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乾燥玉ねぎの使い方
我が家では、乾燥玉ねぎはスープやみそ汁に使うことが多いです。水から、もしくは熱湯に加えてそのまま調理します。
ほかの野菜も一緒に乾燥させて「野菜ミックス」を用意しておくのもいいですね。
「台所に野菜のストックがない!」「野菜を刻む時間がない」というときにも、乾燥野菜ミックスがあると助かります。
もうひとつ、乾燥玉ねぎをミルサーなどで細かく粉砕しておくのもおすすめ。
パウダー状になっていると、お好み焼きやパンケーキなどにも使えて、離乳食にも活用できます。
大量消費にも!乾燥玉ねぎで「ホッとする味」を楽しんでみては
乾燥玉ねぎは「忙しくて食事づくりに時間がかけられない」という人にもぴったりです。
旨味と甘味が凝縮していて、いつもの時短料理が「ホッとする味」に変身します(かくいう私自身も、乾燥玉ねぎによく助けられています)。
「玉ねぎが大量にあって困っている」というときにも、乾燥玉ねぎはおすすめです。
長期間保存ができて、いろいろな料理に活用できるので重宝します。フードロス削減にもなるので、一石二鳥ですね。
「食事で心身を整えたい」「人にも地球にもやさしく暮らしたい」という人はぜひ一度お試しください♪
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